資格LABO
資格LABO
ズルい勉強法ラボ
理論 第24回 ⏱ 約10分で読めます

静電気と電磁力は「鏡うつし」:QとmでわかるEとHの対応表

電験三種「理論」の山場、電磁力を静電気との『鏡うつし』構造で一気に攻略。電荷Qに磁荷m、電界Eに磁界H、誘電率εに透磁率μ——式の形が完全に同じだとわかれば、暗記量は半分。苦手意識をなくし、電気と磁気をまとめて得点源に変える独学者のための決定版です。

🃏 暗記フレーズ:Qとm、EとH、εとμ。静磁は鏡うつし

🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く

この記事で身につくこと

電験三種「理論」を進めていくと、前半で 静電気(電界)、後半で 電磁力(磁界) を学びます。 ここで多くの独学者がこう感じます——「また新しい記号と公式が山ほど出てきた……覚えきれない」。

でも、安心してください。実は 電磁力は、静電気の“鏡うつし” なんです。 記号が違うだけで、考え方も式の形もほとんど同じ。片方を理解すれば、もう片方は おまけのように頭に入ってきます

本記事を読み終えたら、

  • 電荷Qと磁荷m、電界Eと磁界Hの 対応関係を即答 できる
  • 誘電率εと透磁率μが 同じ役割 を持つことを説明できる
  • 電気力線と磁力線の式が そっくり同じ形 だと見抜ける

ようになります。暗記量が一気に半分になる、おいしい単元です。

暗記フレーズ:Qとm、EとH、εとμ。静磁は鏡うつし

電荷Q ↔ 磁荷m / 電界E ↔ 磁界H / 誘電率ε ↔ 透磁率μ

この3組のペアさえ口に出せれば、静電気と電磁力は 同じ地図の上 に並びます。 「全部別物」と身構えるのをやめて、「片方を裏返したのがもう片方」と捉え直す。これが最大のコツです。

なぜ「鏡うつし」と言えるのか

電気と磁気は、別々に発見されたので別々の記号がついています。 でも自然界の仕組みとしては、驚くほど同じ構造 をしています。

電気(静電気)の世界磁気(電磁力)の世界
電荷 Q磁荷 m
電界 E磁界 H
誘電率 ε透磁率 μ

左の列を覚えたら、右の列は「記号を置き換えるだけ」。 だからこそ、新しく覚えることはほとんどない のです。

電荷Q ↔ 磁荷m:空間の影響を受ける“主役”

電気の世界の主役が 電荷 Q[C] なら、磁気の世界の主役が 磁荷 m[Wb] です。 この2つは、置かれた空間(εやμ)の影響を受けて、出てくる線の本数が変わります。

ここで大事な区別をひとつ。

  • 電束φ[C]・磁束φ[Wb]:空間の影響を受け ない(中身そのものの量)
  • 電荷Q・磁荷m:空間の影響を 受ける

「束(φ)は空間に左右されない/荷(Q・m)は左右される」——この線引きだけ押さえておきましょう。

🃏 暗記シート
Q. 静電気の世界で、磁気の『磁荷 m』に対応するものは何か?
💡 鏡うつしの片割れ

電界E ↔ 磁界H:線の“密度”

電界 E とは、電気力線がどれだけ密に集まっているか——つまり 電気力線の密度 のこと。 そして 磁界 H とは、磁力線の密度 のことです。

役割まで完全に同じ。だから、

💡 電界E = 電気力線密度 / 磁界H = 磁力線密度

と並べて覚えれば、片方を思い出せばもう片方も自動的に出てきます。

🃏 暗記シート
Q. 電界 E に対応する磁気の量は何か?

誘電率ε ↔ 透磁率μ:空間そのものの性質

電荷や磁荷が「どれだけ線を出せるか」は、置かれた 空間の性質 で決まります。 その空間の性質を表すのが、電気では 誘電率 ε、磁気では 透磁率 μ です。

真空中の値は試験で頻出なので、ここで丸ごと覚えてしまいましょう。

係数記号真空中の値単位
誘電率ε₀8.85 × 10⁻¹²[F/m]
透磁率μ₀4π × 10⁻⁷[H/m]

εとμは、式の中で まったく同じ位置 に入ります。これが「鏡うつし」の決め手です。

🃏 暗記シート
Q. 誘電率 ε に対応する磁気の量は何か? その役割は?

式の形まで“そっくり同じ”:力線の本数N

ここまでの対応が本物だと確認できるのが、力線の本数 N の式 です。 電気力線と磁力線、それぞれの本数はこう表されます。

見てください。記号が QとMm、εとμ、EとH に置き換わっているだけで、式の構造は寸分違わず同じ です。 (Aは線が貫く面積)

「電荷を誘電率で割れば本数」「磁荷を透磁率で割れば本数」。 片方の式を覚えれば、もう片方は記号を入れ替えるだけで導けます。これこそ暗記量が半分になる理由です。

🃏 暗記シート
Q. 電気力線の本数 N の式と、磁力線の本数 N の式は?

静電気・電磁力:対応マトリックス

最後に、すべてを1枚の表に整理します。 左を覚えたら右は記号を置き換えるだけ——この感覚を体に染み込ませてください。

項目電気(静電気)磁気(電磁力)
主役(空間の影響あり)電荷 Q [C]磁荷 m [Wb]
束(空間の影響なし)電束 φ [C]磁束 φ [Wb]
線の密度電界 E磁界 H
空間の係数誘電率 ε透磁率 μ
真空中の値ε₀ = 8.85×10⁻¹²μ₀ = 4π×10⁻⁷
力線の本数N = Q/ε = EAN = m/μ = HA

この対応が頭に入れば、電気で学んだ知識が そのまま磁気の得点 に化けます。

🃏 暗記シート
Q. 静電気と電磁力の対応をまとめた暗記フレーズは?

まとめ

  • 電磁力は、静電気の 「鏡うつし」 ——記号が違うだけで構造は同じ
  • 電荷Q ↔ 磁荷m(空間の影響を受ける主役)
  • 電界E ↔ 磁界H(線の密度)
  • 誘電率ε ↔ 透磁率μ(空間そのものの性質)
  • 力線の本数 N = Q/ε = EA / N = m/μ = HA は完全に同じ形
  • 真空中:ε₀ = 8.85×10⁻¹² [F/m]μ₀ = 4π×10⁻⁷ [H/m]

暗記フレーズ:Qとm、EとH、εとμ。静磁は鏡うつし

「電気と磁気は別物」という思い込みを手放せば、覚える量は半分。 苦手だった電磁力が、一番おいしい得点源に変わります。

📖 ここまで読んだあなたへ

Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シート
があります

実績2,000部突破
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

📋ラミネート加工 🎨フルカラー 💧防水 🛁お風呂でもOK 🚃電車でもOK ♾️練習用紙で無限練習

この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう

この記事をシェア

📚 理論科目の他の記事も読む

次は…(ローテーション順)
機械
三相誘導機の回転速度を「同期速度・すべり・損失配分」で攻略

機能追加のご要望・バグ報告をお待ちしています

サイトをより良くするため、お気付きの点・「こんな機能が欲しい」「このページが見にくい」など、お気軽にご意見をお寄せください。

フィードバックを送る →