地絡の保護対策を『つけるのが原則、外せるのは例外だけ』で攻略|電技第15条・解釈第36条
電験三種「法規」の地絡保護。文字ばかりで覚えにくい電技第15条・解釈第36条を、『地絡遮断器はつけるのが原則、外せるのは例外だけ』という一本の軸で整理します。8つの免除条件を丸暗記せず、『危険がない状況だけ除外している』という共通ロジックで理解できる解説記事です。
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「地絡の保護って、条文の数字も多いし、例外が8つもあって覚えきれない……」——法規のこのあたりで手が止まる方は本当に多いです。でも大丈夫。地絡保護は、たった一本の軸に並べ替えるだけで、驚くほどスッキリします。
その軸が、今日の暗記フレーズ。「地絡遮断器は“つけるのが原則、外せるのは例外だけ”」。この一言を握っておけば、バラバラだった数字も例外も、一本の線でつながっていきます。苦手意識を、そのまま得点源に変えていきましょう。
この記事で身につくこと
- 地絡(漏電)を防ぐ電技第15条が、何を義務付けているのか
- 解釈第36条の「原則つける/例外だけ外せる」という構造
- 挫折しがちな8つの免除条件を、丸暗記せずに理解する共通ロジック
- 「地絡遮断器=漏電遮断器」という、意外と見落とす紐付け
暗記フレーズ:地絡遮断器は“つけるのが原則、外せるのは例外だけ”
法規の条文は「あれもダメ、これは例外」と読んでいくと、頭の中が渋滞します。ですが地絡保護は、実は構造がとてもシンプル。
- 原則 … 地絡遮断器は「つける」
- 例外 … 危険がない、決められた状況だけ「外せる」
つまり試験で問われるのは、「外していい例外に当てはまるか?」だけ。原則が「つける」で固定されているので、迷ったら「つける」に寄せればいい。この安心感が、法規の心を軽くしてくれます。
ステップ1:まず“大枠”の電技第15条をつかむ
細かい話に入る前に、いちばん上の大枠から。電技第15条は、地絡(=漏電)による感電や火災を防ぐために、電路に地絡遮断器を施設せよと義務付けている条文です。
ここで大事なのは、電技第15条はあくまで「大枠のルール」だということ。「具体的にどんな機器に、どんな例外で」までは書いていません。その細かい運用ルールを担当するのが、次のステップの解釈第36条です。
| 文書 | 立ち位置 | 役割 |
|---|---|---|
| 電技 第15条 | 大枠(省令) | 「地絡遮断器をつけなさい」という原則 |
| 解釈 第36条 | 詳細(運用ルール) | 「どの機器に・どんな例外で」の具体 |
「大枠→詳細」の順に読むと、条文が急に読みやすくなります。第15条で”心構え”を、第36条で”実務”をつかむ、というイメージです。
ステップ2:解釈第36条の“原則”—60Vを超えたら、つける
解釈第36条の原則は、数字が一つ入るだけ。対地電圧が60Vを超える低圧の機械器具に電気を送る電路には、原則として地絡遮断器(漏電遮断器)をつける、というものです。
「60を超えたら守りを固める」。まずはこの一線だけ、しっかり覚えてください。ここが原則の入り口で、これ以外の条件(8つの例外)は「この原則をどう外せるか」の話にすぎません。
ステップ3:つまずきの正体—「地絡遮断器=漏電遮断器」だった
多くの方がここで一度つまずきます。条文には「地絡遮断器」と「漏電遮断器」の両方が出てきて、別物だと思い込んでしまうんです。
でも安心してください。この2つは、実質的に同じもの。解釈第36条の免除条件(第1項6号)でも、はっきり「漏電遮断器」と書かれています。家庭のブレーカーの中にある**漏電遮断器(ELB)**は、まさにこの考え方を家庭用に応用したもの。洗濯機やエコキュートなど水回りの家電で漏電遮断器が重視されるのも、同じ理屈です。
そしてもう一つの落とし穴。「過電流遮断器でもいいのでは?」という誤答です。
| 遮断器 | 検知するもの | 地絡保護の代役 |
|---|---|---|
| 過電流遮断器 | 過大な電流(過負荷・短絡) | ✕ 地絡は検知できない |
| 漏電遮断器(地絡遮断器) | 地絡(漏電) | ○ これが必須 |
過電流遮断器は「電流が流れすぎたら切る」機器で、地絡(漏電)そのものは検知できません。免除に使えるのは、あくまで“漏電”遮断器。ここを対比で覚えておくと、引っかけ問題にビクともしなくなります。
ステップ4:8つの例外は“丸暗記しない”—共通ロジックで束ねる
いよいよ挫折ポイントの本丸、8つの免除条件です。……が、ここで力まないでください。1個ずつ丸暗記するのは、いちばん遠回りです。
8つの例外は、実はたった一つの共通ロジックで束ねられます。それは——
「感電・火災の危険がない状況だけを除外している」
だから、それぞれの条件を「なぜ危険がないのか?」で読むと、自然に頭に入ります。
| 免除のタイプ | なぜ外していいか(危険がない理由) |
|---|---|
| 二重絶縁・絶縁変圧器で保護 | しっかり絶縁されていて漏電の恐れが小さい |
| 非接地の電路 | 地絡電流の帰り道がなく、危険が小さい |
| 接地抵抗が3Ω以下 | よく効いた接地で、地絡電流を安全に逃がせる |
| 乾燥した場所・簡易接触防護措置あり | 人が触れにくく、水気もなく危険が小さい |
細部の数字(3Ωなど)はもちろん押さえますが、土台にあるのは「危険がないから外せる」の一本。この軸さえ握っていれば、初見の選択肢でも「これは危険が小さいから例外側だな」と判断できます。丸暗記から、理解へ。ここが法規を得点源に変える分岐点です。
まとめ
地絡の保護対策は、数字や例外の多さで身構えてしまいがちですが、幹は驚くほどシンプルでした。
- 電技第15条 … 地絡による感電・火災を防ぐため、地絡遮断器の施設を義務付ける(大枠)
- 解釈第36条 … 対地電圧60V超の低圧機械器具は、原則つける(詳細)
- 地絡遮断器=漏電遮断器。過電流遮断器では代用できない
- 8つの例外は丸暗記せず、「危険がない状況だけ除外」の共通ロジックで束ねる
そして、すべての土台がこの一言——「地絡遮断器は“つけるのが原則、外せるのは例外だけ”」。迷ったら「つける」に寄せる。この安心感を胸に、今日の一歩を得点に変えていきましょう。あなたのその積み重ねは、確実に合格へつながっています。
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