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法規 第36回 ⏱ 約11分で読めます

過電流遮断器を『高圧ヒューズは1.3倍で120分、省略は中性・接地・二次側』で丸ごと攻略

電験三種「法規」で毎年のように問われる過電流遮断器。高圧ヒューズの溶断条件(定格の1.3倍で120分以内)と、施設を省略できる3つの条件(中性線・接地側電線・低圧変圧器二次側)を、数字の混同を防ぐ覚え方つきでスッキリ整理します。「条件が多くて覚えられない」を「3点だけ」に圧縮する解説記事です。

🃏 暗記フレーズ:高圧ヒューズは1.3倍で120分以内、省略は中性・接地・二次側の3点

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「過電流遮断器って、覚えることが多すぎませんか?」

1.25倍・1.3倍・2倍……と数字がいくつも出てきて、しかも「施設を省略できる条件」まで加わると、頭の中がこんがらがってしまう。法規のこの単元でつまずく方は本当に多いんです。

でも、安心してください。過電流遮断器は、たった数個の数字と、3つのキーワードさえ押さえれば、あとは一気につながります。今日はその「絞り込み方」を、一緒に整理していきましょう。読み終わるころには、「あれ、意外とシンプルだったな」と感じられるはずです。

この記事で身につくこと

  • 高圧ヒューズの溶断条件(定格電流の1.3倍で120分以内)を、迷わず言えるようになる
  • 混同しやすい 低圧(1.25倍)と高圧(1.3倍) の数字を、キレイに区別できるようになる
  • 過電流遮断器の施設を省略できる3つの条件を、理由ごとセットで覚えられる
  • 過電流保護と地絡(漏電)保護の役割の違いが分かり、ひっかけ問題に強くなる

暗記フレーズ:高圧ヒューズは1.3倍で120分以内、省略は中性・接地・二次側の3点

まずはこの記事の背骨になるフレーズを頭に入れてください。細かい条文を暗記する前に、この「型」を持っておくと、知識がスルスル入ってきます。

高圧ヒューズは1.3倍で120分以内、省略は中性・接地・二次側の3点

前半が「溶断条件」、後半が「省略条件」。この2ブロックに分けて考えるのがコツです。それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

ステップ1:高圧ヒューズは「1.3倍・120分」― まず前半をゴールにする

過電流遮断器の代表格が ヒューズ です。決められた値を超える電流が流れると、内部の金属が溶けて(溶断して)電路を切り、機器や電線を守ります。

電験で真っ先に問われるのが、この高圧ヒューズの溶断条件です。

高圧ヒューズは、定格電流の 1.3倍 の電流で 120分以内 に溶断すること

数字を丸暗記しようとすると、他の数字と混ざってつらくなります。そこで、こう覚えてください。

  • 「高圧」には「3」が付く → 1.3
  • 120分=2時間 → 高圧だからゆったり2時間まで待てる

「高圧は余裕をもって(時間長め)、でもしっかり(1.3倍)」というイメージです。

ここで は定格電流。定格の1.3倍の電流が流れたら、2時間以内には必ず切れる、という約束事だと考えてください。

🃏 暗記シート
Q. 電験三種「法規」で問われる高圧ヒューズは、定格電流の何倍の電流で何分以内に溶断する必要がある?
💡 高圧には「3」が付く/120分=2時間

ステップ2:低圧は「1.25倍」― 数字の取り違えを防ぐ

ここが最大のつまずきポイントです。高圧ヒューズが「1.3倍」なのに対し、低圧ヒューズは別の数字で規定されています。

区分溶断の基準覚え方
低圧ヒューズ定格電流の 1.25倍(に耐え、2倍で規定時間内に溶断)低圧は「1.25」=細かい数字
高圧ヒューズ定格電流の 1.3倍120分以内 に溶断高圧は「3」が付く

「低圧の2倍で2分以内」という規定を見て、「これって高圧の話だっけ?」と混乱する方がとても多い。あれは低圧の話です。高圧は「1.3倍・120分」だけ、とスッパリ切り分けてください。

  • 低圧 → 1.25倍(数字が細かい=小さな設備向け、と結び付ける)
  • 高圧 → 1.3倍・120分(「3」と「2時間」)

この2行だけを、声に出して2〜3回唱えておくと、本番で取り違えなくなります。

🃏 暗記シート
Q. 電験三種「法規」の過電流遮断器で、低圧ヒューズと高圧ヒューズの溶断条件の数字を区別せよ
💡 高圧には「3」が付く

ステップ3:施設を省略できる3点 ―「中性・接地・二次側」

過電流遮断器は「どこにでも付ければいい」というものではありません。あえて施設を省略する(付けなくてよい) と定められた箇所があります。ここが多くて覚えづらい……と感じるのは、条文をそのまま追ってしまうから。

覚えるのは、次の 3つだけ に絞ってください。

省略できる箇所ひとことで言うと
中性線多線式電路の真ん中の線
接地側電線接地されている側の線
低圧変圧器の二次側二次側(多線式電路の中性線を除く)

覚え方はシンプルに、「中性・接地・二次側」 の3点。暗記フレーズの後半そのものです。「たくさんある」のではなく「3つしかない」と発想を切り替えるのがポイントです。

🃏 暗記シート
Q. 電験三種「法規」で、過電流遮断器の施設を省略できる3つの条件は?
💡 中性・接地・二次側

ステップ4:なぜ省略するの? ―「切らない方が安全」という逆説

「安全のために遮断器を付けるはずなのに、なぜ省略するの?」――ここを理解できると、丸暗記が一気にラクになります。

理由は、中性線や接地側電線を遮断器で切ってしまうと、かえって危険だから です。

これらの線を途中で切ると、残った電線の 対地電圧(大地に対する電圧)が上昇 し、感電の危険が高まってしまいます。つまり、

「切れる仕組み」を付けない方が、むしろ安全

という逆説的な構造なんです。「省略=手抜き」ではなく「省略=安全のための積極的な判断」。この一言を添えて覚えておくと、本番で条件を思い出しやすくなります。

🃏 暗記シート
Q. 過電流遮断器で、中性線や接地側電線に過電流遮断器の施設を省略する理由は?
💡 切らない方が安全

ステップ5:過電流と地絡は「別の担当」― ひっかけ対策

最後に、混同しやすいポイントをもう一つ。過電流の保護と、地絡(漏電)の保護は、まったく別モノです。

守る対象担当する機器
過負荷・短絡(電流が流れすぎる)過電流遮断器(ヒューズ・配線用遮断器など)
地絡・漏電(大地へ電流が漏れる)漏電遮断器

過電流遮断器は「流れすぎ」を切るもの。「漏れ」を検知して切るのは漏電遮断器の仕事です。試験では、この2つをわざと入れ替えたひっかけが出ます。「過電流=流れすぎ/地絡=漏れ」と役割で覚えておけば、迷いません。

🃏 暗記シート
Q. 過電流遮断器(過負荷・短絡の保護)と、地絡(漏電)の保護は、それぞれどの機器が担当する?
💡 過電流=流れすぎ/地絡=漏れ

まとめ

過電流遮断器は、「数字が多い・条件が多い」と身構えてしまいがちですが、実際に押さえるのはごくわずかです。

  • 高圧ヒューズは 1.3倍・120分(「高圧は3が付く」「120分=2時間」)
  • 低圧は 1.25倍 ― 高圧と数字を取り違えない
  • 省略できるのは中性・接地・二次側の3点だけ
  • 省略する理由は 「切ると対地電圧が上がって危険だから」
  • 過電流は過電流遮断器、地絡は漏電遮断器 ― 担当が別

「覚えることが多い単元」ではなく、「型さえ持てば得点源になる単元」です。今日のフレーズ――高圧ヒューズは1.3倍で120分以内、省略は中性・接地・二次側の3点――を、寝る前にもう一度つぶやいてみてください。それだけで、明日の理解の入り方が変わります。焦らず、一歩ずついきましょう。

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この記事を書いた人

資格LABO

電験三種を含め、さまざまな資格を一発合格した経験をもとに、 忙しい社会人が最短距離で受かるための教材とYouTube解説を作っています。 暗記シート・講義ノートは累計2,000部を突破し、 多くの合格報告をいただいています。

保有資格

電気主任技術者電気工事士公害防止管理者放射線取扱主任者中学校・高等学校 教員免許
  • ⚡ 電験三種・電験二種の解説動画をYouTubeで公開中
  • 📚「勉強の過程」より「結果を重視」した教材の制作・販売
  • 🏋️ 過去問対策Webサービス「電験ジム」を開発・運営

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