変圧器・過電流対策を『ヒューズは1.6と2・配線用遮断器は1.25と2』で丸暗記
電験三種「法規」で狙われる低圧電路の過電流遮断器。ヒューズと配線用遮断器の溶断・動作倍率がごちゃ混ぜになって苦手…という方へ。電技解釈33条を『ヒューズは1.6と2・配線用遮断器は1.25と2』の語呂でスッキリ整理し、溶断と動作の違い・省令14条との関係まで一気に攻略できる解説記事です。
🎥 動画でも解説しています > YouTubeで開く
「ヒューズは1.6倍だっけ? いや配線用遮断器が1.25倍で……あれ、どっちも2倍が出てくるし、もう頭がこんがらがる」——法規の過電流保護に、こんなふうに苦手意識を持っていませんか。
大丈夫です。ここでつまずく方のほとんどは、ヒューズと配線用遮断器を一緒くたに覚えようとしているだけ。この2つをきちんと分けてしまえば、あとは4つの数字を語呂で押さえるだけの、むしろ得点しやすい単元です。今日は肩の力を抜いて、一緒に整理していきましょう。
この記事で身につくこと
- 低圧電路に「過電流遮断器」を施設する理由と、根拠となる条文(電技省令14条・電技解釈33条)の上下関係
- ヒューズと配線用遮断器の溶断・動作倍率を、機器ごとに分けてスッキリ覚えるコツ
- 「溶断」と「動作(トリップ)」の違い、そして数字の丸暗記に頼らない原則の理解
暗記フレーズ:ヒューズは1.6と2・配線用遮断器は1.25と2
まず結論から。今日覚えていただきたいのは、この一行だけです。
ヒューズは1.6と2・配線用遮断器は1.25と2
これは電技解釈33条で定められた、低圧電路に施設する過電流遮断器の倍率です。数字が4つ出てきますが、機器2つ × 倍率2つと考えれば、決して多くありません。順番に見ていきましょう。
ステップ1:なぜ過電流遮断器が必要なのか(根拠条文の上下関係)
電気の配線に、許容量を超える大きな電流(過電流)が流れ続けると、電線が過熱して被覆が溶け、火災につながります。これを防ぐために、低圧電路には過電流遮断器を施設すると決められています。
ここで大切なのが、条文の「上下関係」です。法規が苦手な方ほど条文番号を丸暗記しようとして疲れてしまいますが、体系で捉えると一気に楽になります。
| 段階 | 条文 | 役割 |
|---|---|---|
| 大枠(省令) | 電技省令14条 | 「過電流から電線・機器を保護せよ」という目的を示す |
| 具体(解釈) | 電技解釈33条 | その保護をどう実現するか(倍率・時間)を定める |
省令が「守るべきゴール」、解釈が「そのための具体的なやり方」。第1回で学んだ法令ピラミッド(憲法→法律→政令→省令→解釈)の、いちばん下=細かい部分がこの33条だ、とイメージしてください。
ステップ2:ヒューズは「1.6と2」
ヒューズは、金属線に電流を流し、過電流で発熱して**溶けて切れる(溶断する)**部品です。電技解釈33条では、低圧電路に使うヒューズについて、次のように定めています。
- 定格電流の1.6倍の電流では、決められた時間内に溶断しない
- 定格電流の2倍の電流では、決められた時間内に溶断する
つまり「1.6倍くらいなら我慢する、2倍まで来たら確実に切る」という設計です。数字はいちろく・にとリズムで覚えましょう。
ステップ3:配線用遮断器は「1.25と2」
配線用遮断器(ブレーカー)は、ご家庭や工場の分電盤に必ず入っている、いちばん身近な過電流遮断器です。こちらは溶けるのではなく、内部の仕組みがトリップ(動作)して切れるタイプ。倍率は次のとおりです。
- 定格電流の1.25倍の電流では、決められた時間内に動作しない
- 定格電流の2倍の電流では、決められた時間内に動作する
数字はいちにいご・に。ヒューズより下限が低い(1.6→1.25)のがポイントです。
ここで「なぜ1.25倍では動かないの?」と疑問に思えたら、理解が一段深まった証拠です。答えは、モーターの起動時などに一瞬だけ流れる大きな突入電流で、いちいちトリップしてしまわないため。少々の過電流には目をつぶり、明確な過電流(2倍)でだけ確実に切る、という現場に即した設計になっているのです。
ステップ4:「溶断」と「動作」を混同しない
最後に、言葉の違いをはっきりさせておきましょう。試験で選択肢を読むとき、この区別がついていると迷いません。
| 機器 | 切れ方 | その後 |
|---|---|---|
| ヒューズ | 溶断(金属が溶けて切れる) | 交換が必要 |
| 配線用遮断器 | 動作=トリップ(機構が切る) | レバーを戻せば再投入できる |
「溶断=ヒューズ/動作=配線用遮断器」。ヒューズは溶けたら終わりなので交換、ブレーカーは切れてもレバーを戻すだけで復帰——ご自宅のブレーカーが落ちて上げ直した経験を思い出せば、二度と忘れません。
なお、数字の表(30A以下の作動時間など)まで丸暗記しようとすると混乱します。まずは**「1.25倍・1.6倍では動かなくてもよい/2倍では必ず動く」という原則**を先に頭に入れてから、細かい時間はあとで肉付けする。これが遠回りに見えて、いちばんの近道です。
まとめ
苦手意識の正体は「4つの数字がバラバラに見えること」でしたが、整理すればこれだけです。
- 低圧電路には過電流遮断器を施設する(根拠は電技省令14条 → 電技解釈33条の順)
- ヒューズは1.6と2(1.6倍で溶断しない・2倍で溶断する=溶けて切れる)
- 配線用遮断器は1.25と2(1.25倍で動作しない・2倍で動作する=トリップして再投入できる)
- 数字の丸暗記より、「小さな過電流は我慢・2倍で確実に切る」という原則を先に理解する
機器ごとに分けて、語呂とセットで覚える。たったこれだけで、法規の過電流保護は「苦手」から「取れる問題」へ変わります。今日の一行、ヒューズは1.6と2・配線用遮断器は1.25と2を、ぜひ声に出して覚えて帰ってください。
Webの何倍も覚えやすい
紙のフルラミネート加工の
暗記シートがあります
実績2,000部突破。
お風呂や電車のスキマ時間でサクッと勉強できます。
付属の練習用紙で無限に練習できます♪

🛒関連教材ショーケース
学習の効率を上げる、紙の本格教材ラインナップ。


この記事を読み終えたら、進捗を記録しましょう




