法規『AB例外CD省略』完全整理|接地工事の75cm・30cm・省略条件を一気に攻略
電験三種「法規」で頻出の接地工事。A・B種の施工例外(埋設75cm・鉄柱から30cm)と、C・D種の省略条件(漏電遮断機で解決)を一枚の地図にまとめました。『数字が多すぎて混乱する』という苦手意識を、暗記フレーズ一発で得点源に変える解説記事です。
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接地工事の問題を見て、「75cm、30cm、1m、10Ω、100Ω……数字が多すぎて頭がこんがらがる」——そう感じて、つい後回しにしていませんか。
大丈夫です。実はこのテーマ、バラバラの数字を丸暗記しようとするから難しく感じるだけなんです。「A・B種は施工の“例外”」「C・D種は工事の“省略”」——この2本の軸で分けてしまえば、混乱していた数字がスッと自分の引き出しに収まります。今日はその整理術を、一緒に身につけていきましょう。
この記事で身につくこと
- A種・B種接地工事の施工「例外」ルール(埋設75cm・鉄柱から30cm)が正確に言える
- 鉄柱からの距離を1mまで緩和できる条件(電気抵抗3Ω以下)がわかる
- C種・D種接地工事の「省略」条件(漏電遮断機0.5秒以内)を整理できる
- C種10Ω/D種100Ωの数値と、100Ω以下=D種みなしの読み替えを混同しなくなる
暗記フレーズ:AB例外は深く遠く(75cm埋設・鉄柱から30cm)、CD省略は漏電遮断機で解決
このテーマは、この一言に全部詰まっています。
AB例外は深く遠く(75cm埋設・鉄柱から30cm)、CD省略は漏電遮断機で解決
前半の「深く遠く」がA・B種の施工の話、後半の「漏電遮断機で解決」がC・D種の省略の話。接地工事は“例外組”と“省略組”の2チームに分かれる——まずこのイメージだけ持ち帰ってください。
ステップ1:まず「4種類の接地工事」を1枚で見渡す
数字で迷子になる前に、全体像を押さえます。接地工事はA・B・C・Dの4種類。今回のカギになる接地抵抗値の上限だけ、先に並べて見ておきましょう。
| 種類 | 主な対象(ざっくり) | 接地抵抗値の上限 |
|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧機器の外箱など | 10Ω以下 |
| B種 | 変圧器の低圧側(混触防止) | 計算で決まる |
| C種 | 300Vを超える低圧機器 | 10Ω以下 |
| D種 | 300V以下の低圧機器 | 100Ω以下 |
ここで一番の落とし穴が、C種とD種の数値の取り違えです。
- C種=10Ω以下(電圧が高いぶん、しっかり小さく)
- D種=100Ω以下(電圧が低いぶん、少し緩め)
「Cは小さい10、Dは大きい100」——アルファベット順が進むほど数字も大きくなる、と結びつけると忘れにくいですよ。
ステップ2:A・B種の「施工の例外」——深く遠く
ここからが前半戦、「AB例外は深く遠く」の中身です。
A種・B種の接地線を、人が触れるおそれがある場所に施工するときは、感電を防ぐために厳しめの条件が付きます。
| 項目 | 原則 |
|---|---|
| 接地極の埋設深さ | 地下75cm以上 |
| 鉄柱など金属体からの距離 | 30cm以上 離す |
イメージは「深く(75cm)埋めて、鉄柱からは遠く(30cm)離す」。人が地表付近で触れても危なくないよう、深く沈め、電気が伝わりやすい鉄柱から距離をとる——理由とセットで覚えると、数字が意味を持ってきます。
ステップ3:「30cm」が「1m」に化ける緩和条件
ステップ2で「なぜ問題文に1mも出てくるの?」と混乱するポイントを解消します。
原則は鉄柱から30cm以上でした。でも、その鉄柱その他の金属体との電気抵抗が3Ω以下なら、話が変わります。この場合は距離を1m以上とすればよく、30cmの制限は適用されません。
「抵抗が十分小さい=その金属体自体が良好な接地の役割を果たせる」ので、近い(30cm)を気にする代わりに、距離を1mとるという別ルートが認められる、というわけです。30cmと1mは“どっちが正しい”ではなく、条件で切り替わる——ここを押さえれば、もう数字に振り回されません。
ステップ4:C・D種の「工事の省略」——漏電遮断機で解決
後半戦、「CD省略は漏電遮断機で解決」です。A・B種が「施工の例外」だったのに対し、C・D種のテーマは「そもそも接地工事を省略できるか」。
代表的なのがこれ。
低圧電路に、動作時間0.5秒以内の漏電遮断機を設けた場合、C種・D種の接地工事を省略できる。
理由はシンプルで、地絡(漏電)が起きても漏電遮断機が0.5秒以内に電路をパッと切ってくれるなら、接地で電気を逃がさなくても感電の危険が十分小さい、と考えられるからです。
ただし現場目線でひとつ大事な注意を。省略できるのは接地“工事”のほうであって、漏電遮断機そのものは必ず設置しなければなりません。「省略」という言葉に引っぱられて「何もしなくていい」と勘違いしないでくださいね。
ステップ5:見落としがちな「100Ω以下=D種みなし」
最後に、受験者がよく取りこぼす読み替えルールです。
工事をしていなくても、大地との電気抵抗値が100Ω以下であれば、D種接地工事を施したものとみなす——という規定があります。同じ発想でC種にも「10Ω以下ならC種とみなす」があります。
| みなしライン | 判定 |
|---|---|
| 大地との電気抵抗 10Ω以下 | C種接地工事を施したものとみなす |
| 大地との電気抵抗 100Ω以下 | D種接地工事を施したものとみなす |
ステップ1の「C=10/D=100」と同じ数字が、ここでも効いてきます。だから最初にC・Dの数値さえ固めておけば、この読み替えも自然に解けるんです。バラバラに見えた条文が、一本の線でつながってきましたね。
まとめ
苦手意識の正体だった「数字と条件のごちゃ混ぜ」、もう整理できましたね。最後に地図をもう一度。
- AB例外は深く遠く:人が触れる場所は埋設75cm以上・鉄柱から30cm以上。金属体の電気抵抗3Ω以下なら1m以上に切り替え。
- CD省略は漏電遮断機で解決:0.5秒以内動作の漏電遮断機でC・D種の接地“工事”を省略可。ただし漏電遮断機の設置自体は必須。
- 数値の軸:C種=10Ω、D種=100Ω。100Ω以下=D種みなし/10Ω以下=C種みなしも同じ数字。
「A・B種は施工の例外」「C・D種は工事の省略」——この2チームに分けるだけで、接地工事はあなたの得点源に変わります。頻出テーマだからこそ、ここを固めた人から確実に点を積み上げていけますよ。焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。
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