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法規 第25回 ⏱ 約9分で読めます

電技その1:電圧の種別と最大使用電圧『ナナロク!直流750・交流600』で感電火災を防ぐ第一歩

電験三種「法規」電技の入口、電気設備技術基準 第2条の『電圧の種別』をスッキリ整理。低圧・高圧・特別高圧の境目(直流750V/交流600V/7000V)と、最大使用電圧の計算式『×1.15/1.1』を、暗記フレーズと表で一気に攻略します。数字がゴチャゴチャになる人ほど読んでほしい一本です。

🃏 暗記フレーズ:ナナロク!直流750・交流600、7000超で特高、最大は1.15/1.1

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「法規は数字が多くて苦手……」という方、ここがまさにその第一関門です。でも安心してください。今回の「電圧の種別」は、たった3つの境目の数字を覚えるだけで、低圧・高圧・特別高圧を一発で見分けられるようになります。苦手意識でぼんやりしていた区分が、読み終わるころにはスッキリ晴れているはずです。

電技(電気設備技術基準)の第2条は、いわば電気の世界の「身長別クラス分け」。なぜクラス分けするかというと、電圧が大きいほど感電や火災の危険が増すから。危険度に応じてルールを変えるための、すべての出発点がこの第2条です。

この記事で身につくこと

  • 低圧・高圧・特別高圧の境目の数字(直流750V/交流600V/7000V)を迷わず言えるようになる
  • 「直流と交流で数字が違う理由」がわかり、混乱しなくなる
  • 最大使用電圧の計算式(×1.15/1.1)と、その適用範囲を押さえられる
  • 「公称電圧」と「最大使用電圧」の違いがハッキリする

暗記フレーズ:「ナナロク!直流750・交流600、7000超で特高、最大は1.15/1.1」

まずはこのフレーズを声に出してみてください。「ナナロク」は交流の低圧上限「600」の語呂、そして高圧上限「7000」を思い出すフックです。数字を点で覚えるのではなく、フレーズの流れで覚えるのがコツ。細かい理屈はこのあと一緒に確認していきましょう。

ステップ1:電圧の種別は「3クラス」だけ

電技第2条が決めているのは、たった3つのクラスです。ポイントは直流と交流で低圧の上限が違うこと。ここさえ押さえれば9割クリアです。

種別直流交流
低圧750V 以下600V 以下
高圧750V 超 〜 7000V 以下600V 超 〜 7000V 以下
特別高圧7000V を超えるもの7000V を超えるもの

注目してほしいのは、直流のほうが交流より150V分だけ基準が高いという点。これは直流が「波打たず安定している」ため、交流とは安全マージンの取り方が異なるからです。「直流のほうがちょっと余裕がある=数字が大きい」とイメージで覚えると、もう混乱しません。

そして高圧の上限と特別高圧の境目は、直流・交流どちらも共通で7000V。低圧だけ数字が分かれていて、上の境目は1本でOK——この「下は2つ、上は1つ」という構造を掴むと、表ぜんぶがスッと頭に入ります。

🃏 暗記シート
Q. 低圧の範囲を直流・交流それぞれ答えよ
💡 直流のほうが高い
🃏 暗記シート
Q. 特別高圧とはどこからか?

ステップ2:最大使用電圧は「1.15を1.1で割る」

次は計算問題でよく顔を出す最大使用電圧です。といっても式は1つだけ。覚えてしまえば得点源になります。

ここで大事なのは適用範囲。この「×1.15/1.1」が使えるのは、おおむね1000Vを超え7000V以下の範囲です。750V以下のような低い電圧や、特別高圧の領域では別の係数になるので、「なんでも1.15/1.1を掛ける」と思い込まないように注意してください。試験ではこの範囲の見落としが落とし穴になります。

たとえば公称電圧6600Vなら、

と、おなじみの「6900V」が出てきます。実務で見かける数字なので、計算が合っているか答え合わせの目安にもなりますね。

🃏 暗記シート
Q. 最大使用電圧の計算式と適用範囲は?
💡 1.15を1.1で割る

ステップ3:「公称電圧」と「最大使用電圧」を混同しない

最後に、用語の整理です。ここを曖昧にしたまま計算すると、何を求めているか分からなくなります。

用語意味
公称電圧(使用電圧)設計・規格上の名目の値(例:6600V)
最大使用電圧実際に許容される上限の値(例:6900V)

公称電圧は「看板に書いてある名前」、最大使用電圧は「実際にここまで上がっても大丈夫という天井」とイメージしてください。問題文が「公称電圧は…」と書いてあるのに最大使用電圧を聞かれていたら、1.15/1.1を掛ける——この判断ができれば、もう取りこぼしません。

🃏 暗記シート
Q. 「公称電圧」と「最大使用電圧」の違いは?

おまけ:身のまわりの電圧はどのクラス?

ここまでお疲れさまでした。最後に、覚えた区分を現実の電気に当てはめてみましょう。グッと身近に感じられるはずです。

  • 家庭に届く100V/200Vは、交流600V以下なので低圧。電力会社は柱上トランスで6600V(高圧)→低圧に降圧して各家庭へ届けています。
  • 工場の特高受電(66kVなど)や、電力会社の送電線(77kV・154kV・275kV・500kV)は、すべて7000Vを大きく超える特別高圧。鉄塔の高い送電線は、まさに特高の世界というわけです。

毎日使っている電気が「低圧」、窓の外の鉄塔が「特別高圧」——そう思うと、今日覚えた区分が一気に生きた知識になりますね。

まとめ

  • 電圧の種別は低圧・高圧・特別高圧の3クラス。境目は直流750V/交流600V/7000V
  • 直流は交流より150V高い(直流は安定しているため)。上の境目7000Vは直流・交流共通。
  • 最大使用電圧は公称電圧 × 1.15/1.1。適用は1000V超〜7000V以下が基本。
  • 公称電圧=名目値、最大使用電圧=許容上限値。混同しないこと。

数字が多くて身構える電技も、こうして「3つの境目」と「1つの式」に絞れば、決して難しくありません。苦手の入口だったこの第2条を、あなたの得点源に変えていきましょう。次の電技の条文も、この調子で一つずつ攻略していけば大丈夫です。

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