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法規 第28回 ⏱ 約10分で読めます

電技その1|高圧・特高機器の『触れるな3点セット』で危険防止をスッキリ攻略

電験三種「法規」の電技(電気設備技術基準の解釈)から、高圧・特高機器の接触防止ルールを整理。『さく+高さ距離5m+危険表示』の3点セット、高圧の5・4.5・4m、特高の5m一択、そしてD種接地の使い分けまで、バラバラに見える数値を1本の軸でまとめて覚える解説記事です。

🃏 暗記フレーズ:触れるな3点セット:さく+高さ距離5m+危険表示。高圧は5・4.5・4m。特高は5m一択。箱に収めるなら高圧D種・特高A種

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「法規って、数字がバラバラで覚えられない……」。 高圧の接触防止距離を勉強しはじめて、5m・4.5m・4m・特高は5m……と数字だけが目の前を通り過ぎて、テキストを閉じたくなった方も多いはずです。

でも安心してください。この単元は、数字を丸暗記するから苦手になるだけ。 「なぜその数字なのか」という理由を1本の軸でつかめば、バラバラだった数値が一気に線でつながります。今日はその軸を、一緒に手に入れましょう。

この記事で身につくこと

  • 高圧・特高機器の接触を防ぐ**「触れるな3点セット」**の中身
  • つまずきやすい**「高さ+距離=5m」の正しい計算方法**
  • バラバラに見える高圧の5・4.5・4mを、設置場所の理由でまとめて覚えるコツ
  • 特高の5m一択と、D種・A種接地の使い分け(境目は高圧か特高か)

読み終わるころには、「高圧の接触防止、説明できるよ」と胸を張れる状態になっています。

暗記フレーズ:「触れるな3点セット」

まずは今日の記事全体を貫く、合言葉から。

触れるな3点セット:さく+高さ距離5m+危険表示。高圧は5・4.5・4m(屋内・地上・市街外)。特高は5m一択。箱に収めるなら高圧D種・特高A種

長く見えますが、分解すれば「3点セット」「高圧3つの数字」「特高」「接地」の4ブロックだけ。この記事で1ブロックずつ、腑に落としていきます。

ステップ1:接触を防ぐ「3点セット」を丸ごとつかむ

高圧・特高の機器は、人が触れれば命に関わります。そこで電技(電気設備技術基準の解釈)は、3つをセットで求めています。

3点セット中身
① さく・へい人が近づけないよう物理的に囲う
② 高さ+距離=5m以上さくの高さと機器までの距離の合計
③ 危険表示「危険!高電圧」など、危ないと分かる表示

ポイントは、どれか1つではなく3つ揃って初めて合格だということ。さくを立てても表示がなければダメ、表示だけでもダメ。「囲う・離す・知らせる」の3拍子と覚えてください。

🃏 暗記シート
Q. 高圧・特高機器の接触を防ぐ『3点セット』とは?
💡 囲う・離す・知らせる

ステップ2:つまずきNo.1「高さ+距離=5m」の正体

多くの人がここで止まります。「5mって、何から何までの5m?」

答えはシンプル。さく自体の高さと、さくから機器(充電部)までの水平距離、この2つを足して5m以上あればOKです。

たとえば――

さくの高さ水平距離合計判定
2m3m5m○ OK
1.5m3.5m5m○ OK
1m3m4m× 不足

つまり「背の高いさくを立てる」でも「機器から離す」でも、合計5mに届けば手段は問わないということ。天井に見えていた壁が、実はどちらからでも越えられると分かると、ぐっと楽になりますよね。

🃏 暗記シート
Q. 『高さ+距離=5m以上』は何と何の合計か?
💡 さくの上と、さくの横を足す

ステップ3:高圧の「5・4.5・4m」を理由でまとめる

ここが法規らしい、数字が並ぶところ。でも設置場所で厳しさが変わると知れば、丸暗記は不要です。

設置場所高圧の距離なぜ?
屋内5m人が最も近づく・作業する
屋外(地上)4.5m屋外だがまだ人は通る
市街地外4m人が少ないぶん緩められる

覚え方は「人が多いほど厳しく(数字が大きく)、人が少ないほど緩い(数字が小さい)」。 市街地の外は通行人がほとんどいないから4mまで下げられる――理由から降りていくと、5→4.5→4の並びが自然に頭に入ります。

🃏 暗記シート
Q. 高圧機器の接触防止距離、屋内・屋外地上・市街地外の3つは?
💡 人が多い=厳しい=数字が大きい

ステップ4:特高は「5m一択」、そして接地の使い分け

高圧が場所で変わったのに対し、特別高圧(特高)はシンプルに屋内5m一択(電圧が35kV以下の場合。35kVを超えると6mへと、さらに厳しくなります)。 電圧が桁違いに高く危険なので、「場所によって緩める」という発想をしないわけです。ここは迷わず「特高=5m」で覚えてください。

最後に、接地工事の使い分け。機器を絶縁した箱に収めて設置する場合、境目になるのは「高圧か特別高圧か」そのものです。

区分接地工事接地抵抗
高圧D種
特別高圧A種

⚠️ここでよくある勘違いが、「35kV以下ならD種」という思い込みです。35kVという数字は、上で見たさく・へいの高さ+距離の基準(35kV以下は5m、35kVを超えて160kV以下は6m)に出てくる数字であって、接地工事の種類を決める数字ではありません。特別高圧である以上、たとえ35kV以下でも接地はA種になります。「35kVは距離の話、接地は高圧か特高かの話」と、別物として覚えてください。

🃏 暗記シート
Q. 特別高圧(特高)機器の接触防止距離は?
💡 特高は迷わず5m
🃏 暗記シート
Q. 高圧と特高で接地工事の種類はどう変わる?
💡 35kVは距離の話、接地は高圧/特高の話

まとめ

今日のゴールを、もう一度4ブロックで振り返りましょう。

  • 触れるな3点セット……さく・へい + 高さ距離5m + 危険表示(3つ揃って合格)
  • 高さ+距離=5m……さくの高さ+機器までの水平距離の合計。手段は問わない
  • 高圧は5・4.5・4m……屋内・屋外地上・市街地外。人が多いほど厳しい
  • 特高は5m一択/接地は「高圧か特高か」が境目……高圧D種(100Ω)、特高A種(10Ω)。35kVは距離の基準であって接地の基準ではない

数字がバラバラに見えたのは、理由を知らなかっただけ。「囲う・離す・知らせる」「人が多いほど厳しく」という軸を握れば、この単元はもうあなたの得点源です。

次回「電技その2」で、さらに一緒に前へ進みましょう。今日もよく頑張りました。

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この記事を書いた人

資格LABO

電験三種を含め、さまざまな資格を一発合格した経験をもとに、 忙しい社会人が最短距離で受かるための教材とYouTube解説を作っています。 暗記シート・講義ノートは累計2,000部を突破し、 多くの合格報告をいただいています。

保有資格

電気主任技術者電気工事士公害防止管理者放射線取扱主任者中学校・高等学校 教員免許
  • ⚡ 電験三種・電験二種の解説動画をYouTubeで公開中
  • 📚「勉強の過程」より「結果を重視」した教材の制作・販売
  • 🏋️ 過去問対策Webサービス「電験ジム」を開発・運営

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