ベルヌーイの定理を「水版・エネルギー保存の法則」で攻略
電験三種「電力」科目の水力発電で必須となるベルヌーイの定理を解説。一見難しそうな流体の式も、実は『位置・圧力・速度のエネルギーの和は一定』というエネルギー保存則を水に当てはめただけ。視覚的に整理して、計算問題で得点します。
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この記事で身につくこと
電験三種「電力」科目の水力発電分野で、計算問題の中心になるのが ベルヌーイの定理。 「流体力学」と聞くと身構えてしまう人が多いのですが、本質は 足し算したら一定 というシンプルな話です。
本記事を読み終えたら、
- ベルヌーイの定理の3つの要素が言える
- 「水版・エネルギー保存の法則」として説明できる
- 水力発電の計算問題に出てきても怖くなくなる
ようになります。
暗記フレーズ:足し算したら一定
位置 + 圧力 + 速度 の和は一定
たったこれだけ。ベルヌーイの定理は、水のもつ3種類のエネルギーの合計が、どこでも変わらない と言っているだけです。
水のエネルギーは3つに分解できる
水(流体)が持つエネルギーは、次の3つに分解できます。
- 位置エネルギー(高さ)
- 圧力エネルギー(圧力)
- 運動エネルギー(速度)
ベルヌーイの定理の核心は、
これら3つの合計は、どこを取っても同じ
ということ。
これって、聞き覚えがありませんか? そう、「エネルギー保存の法則」です。 ベルヌーイの定理は、エネルギー保存の法則を 水(流体)の世界に当てはめただけ なのです。
太い管 → 細い管:3つのエネルギーが姿を変える
太い管から細い管に水が流れる例で、3つのエネルギーがどう変化するかを見てみましょう。
| 場所 | 速度 | 位置(高さ) | 圧力 |
|---|---|---|---|
| 太い管(上流・高い位置) | 遅い | 高い | 大 |
| 細い管(下流・低い位置) | 速い | 低い | 小 |
- 運動エネルギー:管が細くなり、流速が速くなる → 増加
- 位置エネルギー:高さが下がる → 減少
- 圧力エネルギー:これは管の形状や速度との関係で増減する
それでも 3つを足した合計は同じ。これがベルヌーイの定理の真髄です。
電験で使うのは「水頭」表記の式
電験三種では、エネルギーをそのまま使うより、「高さ(=水頭、ヘッド)」に換算した式 がよく使われます。
h + p/(ρg) + v²/(2g) = 一定
- 第1項 h:位置水頭(高さ)
- 第2項 p / (ρg):圧力水頭
- 第3項 v² / (2g):速度水頭
3つを足したものを 全水頭 H と呼び、これがどこでも一定になります。
⚠️ 用語注意:エネルギー表記では「位置エネルギー/圧力エネルギー/運動エネルギー」と呼びますが、水頭表記では「位置水頭/圧力水頭/速度水頭」と呼び方が変わります。
まとめ
- ベルヌーイの定理 = 水版のエネルギー保存則
- 位置・圧力・速度(水頭で言うと位置水頭・圧力水頭・速度水頭)の 和は一定
- 流速が上がると速度水頭が増え、その分どこかが減る
- 試験で計算問題が出ても、「合計が等しい」を方程式にするだけ
暗記フレーズ:高さ + 押す力 + 速さ = 一定
これが頭に入っていれば、水力発電の計算問題で迷わなくなります。
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